パールビズ(Pearl Biz)とは、「クールビズ(Cool Biz)」をもじり、「清潔感」や「まごころ」「誠意」というイメージをもつ真珠(Pearl)と、仕事や職業の意味を表す「ビジネス(Business)」の短縮形ビズ(Biz)をあわせた造語です。
この言葉には、宇和島地域の特産品である真珠製品を身につけることで、地元に対する愛着をもっていただくこと、また地域外の方々に対して真珠をアピールすることで、話題性やストーリー性をもたせて、ひとりひとりが「真珠の町宇和島」の「歩く広告塔」として活躍していただくことを期待する意味がこめられています。

2010年9月24日金曜日

物産協会のパンフレットできました

パールビズ担当者です。
今回は、宇和島市物産協会からのお知らせです。
宇和島市物産協会のパンフレットをリニューアルしました。





今回のパンフレットの特徴は以下のとおりです。

1.サイズをリニューアル
市や観光協会などが県外に観光キャンペーンに行く際に、来場者に渡しやすく、観光客の方が気軽に持ち運びしやすいサイズを意識し、前回のパンフレットよりサイズを小さくしました。

2.ホームページと連動
新たに制作いたしました物産協会のホームページ(携帯電話のみ閲覧可能で、パソコンからは閲覧できません)と連動しており、各店舗の位置については携帯電話で確認ができるようにしているほか、各店舗がおもちのホームページへもリンクできるようにしています。

3.観光マップをつけました
市内観光ができるように、市内のおもな観光地と地図が入っています。

宇和島市物産協会加盟の真珠販売店もありますので、ぜひご覧ください。
宇和島市物産協会からのお知らせでした!

2010年9月15日水曜日

海の星座

パールビズ担当者です。
今回は「宇和島真珠」にまつわる小説のお話です。
前回は「契島伝説」についてのお話でしたが、今度は著名な作家さんの作品です。


海の星座


作者は芥川賞作家の津村節子氏。「長英逃亡」や「ふぉんしーほるとの娘」の吉村昭氏の奥さんでもあります。吉村昭さんや津村節子さんはグルメとしても知られ、けっこう宇和島のおいしいところを紀行文として紹介してくださっていますし、旧木屋旅館にも宿泊されていることが確認されています。

で、海の星座のお話ですが、


内容(「BOOK」データベースより)
南国宇和島の海で育まれた真珠の美しさに、深く魅せられた新進のジュエリーデザイナー篠田裕子は同時に二つの恋を得た。真珠商を営む都会の洗練された中年男性と真珠養殖に従事する若くて逞しい男性と。2人のはざまでゆれ動く微妙な女心を、南国の海と東京を舞台にして、流麗な筆致で描いた長篇恋愛小説。



となっています。この本をつくるにあたって、津村節子氏は丹念に宇和島を取材されていますので、宇和島真珠についてもよくわかることと思います。市立図書館でも閲覧ができると思いますので、秋の夜長に宇和島ゆかりの本を読書するのはいかがでしょうか?

2010年9月14日火曜日

道の駅「きさいや広場」の真珠館

パールビズ担当者です。
今回は道の駅「きさいや広場」にあります真珠館についてご紹介いたします。
宇和島観光の情報発信基地でもある道の駅「きさいや広場」には、直売所や特産品売場、鮮魚店、じゃこ天の実演販売やレストラン、喫茶店などのほか、牛鬼の展示室や市民が利用できるギャラリーや会議室、加工室、そして交流広場が設置されており、先日は旅行雑誌「じゃらん」の四国の道の駅ランキングで堂々の1位を獲得するなど、宇和島の新たな顔としての役割を果たしています。




その「きさいや広場」の施設内に宇和島真珠の歴史などをご紹介する「真珠館」があります。ここでは宇和島真珠の養殖の様子がわかるDVDが視聴できるほか、実際に真珠養殖を行うための器具の展示、パールデザインコンテストの受賞作品などが展示されています。







先日、その施設において「真珠に関する展示品」を新たに追加するため、作業をしてまいりました。
それがこちら↓





すごいでしょう? これは、宇和島地域ブランド化推進事業実行委員会のアドバイザーの先生による作品ですが、これは針金に一個ずつ真珠に穴をあけて挿しています。なんと真珠を約1,000個つかっています。贅沢だ~。といってもいわゆる「クズ玉」と呼ばれる真珠製品として使われていないものですが。
どういうことを表現しているかといいますと、宇和海の波でもまれた真珠を表現しているとのことです。

ぜひ真珠館を訪問してみてください。

2010年9月10日金曜日

契島伝説

パールビズ担当者です。
宇和島市には「契島(ちぎりじま)」と呼ばれる無人島があります。ちなみに当ブログの最上部の写真に契島がうつってます。ちょうど太陽の下の島になります。
そこの契島には、人魚と漁師のとっても悲しい悲しいお話(伝説)があります。。。
といっても、フィクションですが(笑)

詳しくは以下のサイトをクリック!


海の恋人ー契島伝説ー


ちなみに、このお話には続編として第2章がありまして、第1章と第2章をあわせて冊子化したものを「まちづくりBeppin塾」さんたちが発行して販売しています。詳しくは「まちづくりBeppin塾」さんにお問い合わせください。

2010年9月9日木曜日

パールフェスティバルinうわじま2010日程決定!

パールビズ担当者です。
本日、パールフェスティバルinうわじま2010の実施委員会が開催され、日程と場所が正式に決定いたしましたのでお知らせいたします。

と き 平成22年11月13日・14日
     いずれも10:00~17:00

ところ 南予文化会館産業振興センター

内 容 出店店舗では30~50%OFFで宇和島真珠をお買い求めできます。
     かなりオトクな展示会です。

その他 14日は宇和島市の産業祭りも開催しています。


パールフェスティバルinうわじま2010の情報は逐一、またこのブログでもご紹介します。

2010年9月8日水曜日

パールフェスティバルinうわじま

パールビズ担当者です。
毎年11月の宇和島市の産業祭りにあわせて、宇和島真珠展示販売会「パールフェスティバルinうわじま」を宇和島市中央町にあります南予文化会館内の産業振興センターにおいて開催しています。
このときは通常の値段よりも3割から5割ほどお安く真珠製品をお買い求めできます。今年も例年通り宇和島市の産業祭りにあわせて開催を予定しておりますので、ぜひお立ち寄りください。

参考までに、昨年のご様子をご紹介いたします。

入口の様子です


会場内の様子です


また、会場内のロビーにおいては、パールデザインコンテストの応募作品のデザイン画を展示しています。


パールデザインコンテストの一次作品の展示

今年のパールフェスティバルinうわじま2010の詳細については、またあらためて告知いたします。

2010年9月2日木曜日

日本書紀や魏志倭人伝にみる真珠のお話

パールビズ担当者です。
これまで「万葉集」や「古事記」で真珠がどのように紹介されていたのかを記事にしておりましたが、今回は「日本書紀」です。日本書紀は舎人親王らによってつくられた日本最古の正史(正式な国家の歴史書)とされており、時期でいいますと、神話の時代から持統天皇(645-703)の時代までが記載されています。ちなみに持統天皇は大海人皇子(のちの天武天皇)の皇后でした。

さて、その日本書紀では真珠は「如意珠」「あわびしらたま」などと表記されて、たびたび登場していますが、日本で真珠に関する記述で最も古いのは実は「魏志倭人伝」に記載されています。

(魏志倭人伝)
出眞珠靑玉其山有丹其木有豫樟櫪投檀鳥號楓香其竹篠桃支有薑橘椒荷不知以爲滋味有黑雉
(意味)
倭国には真珠と青玉を産出する。倭国の山には、丹(あかつち)がある。倭国の木には、ダン杼・豫樟・ホウ・櫪・投・僵・烏号・楓香がある。その竹には、篠・やだけ・桃支がある。薑(しょうが)・橘(たちばな。または、こみかん)・椒(さんしょう)・みょうがあるが、賞味することをしらない。また、倭国にはジ猿(おおざる)や黒雉(きじ)がいる。


というように、倭国(日本)にある風土や動植物の紹介についての記載に、倭国では真珠がとれることが記載されています。それと日本史の中でも重要な記載がこれですね。


(魏志倭人伝)
其年十二月詔書報倭女王曰制詔親魏倭王彌呼帯方太守劉夏遣使送汝大夫難升米次使都市牛利奉汝所獻男生口四人女生口六人班布二匹二丈以到汝所在踰遠乃遣使貢獻是汝之忠孝我甚哀汝今以汝爲親魏倭王假金印紫綬装封付帯方太守假授汝來使難升米牛利渉遠道路勤勞今以難升米爲率善中郎將牛利爲率善校尉假銀印靑綬引見勞賜遣還今以地交龍錦五匹地粟十張五十匹紺靑五十匹答汝所獻貢直又特賜汝紺地句文綿三匹細班華五張白絹五十匹金八兩五尺刀二口銅鏡百枚眞珠鉛丹各五十斤皆装封付難升米牛利還到録受悉可以示汝國中人使知國家哀汝故鄭重賜汝好物也

(意味)
その年(239年)の十二月、皇帝から倭の女王に詔が下された。「女王卑弥呼に詔を下す。帯方郡の太守の劉夏が、使者として卑弥呼が大夫の難升米と、副使の都市牛利(としごり)を派遣し、男の奴隷四人と女の奴隷六人と、斑文様の布二匹二丈献上するため、都へ到着させた。卑弥呼のいる倭国は遥か遠いところであるも関わらず、わざわざ使者を派遣して貢ぎ物を持ってこさせた。私は卑弥呼に好意をもった。そこで、卑弥呼に「親魏倭王」という称号をあたえ、金印紫綬を与えることとし、包装してから帯方郡の太守に託し、授けることとする。卑弥呼は、自国の民を教導し、中国の皇帝に忠誠をちかうよう、努めなさい。
また、使者の難升米と都市牛利は遠路はるばるよくここまで渡ってきた。そこで、難升米には率善中郎将、牛利には率善校尉という位を与え、銀印靑綬も与える。また二人と対面してから、労をねぎらった上で記念品を与え帰国させる。そこで、絹織物や織物などを与えて、卑弥呼の貢ぎ物に報いるとしよう。
そして、卑弥呼にはその他、綿織物や毛織物、白絹、金、刀、銅鏡百枚のほか、真珠と鉛丹を与えるとしよう。みな包装して、難升米、牛利に託しておく。
帰国したら、目録と照らし合わせて、国中の人に見せて、魏という国が卑弥呼の国(邪馬台国)に好意をもっていることを知らせるがよい。だからこそ、私は汝によい物ばかりを与えるのである。」



この記事は、邪馬台国の女王「卑弥呼」が使節を派遣して皇帝から「親魏倭王」という称号をもらった記事で、高校の日本史にも登場するところです。ここでは中国の皇帝が卑弥呼に対して朝貢の礼の品として「真珠」を渡しています。そしてそれらの品々が「よいもの」だと皇帝が言っているので中国においても「貴重品」であったことは言うまでもないのでしょう。

そういえば、邪馬台国がどこにあるかが日本史のミステリーとなっており、多くの学者を巻き込んだ論争となっていますが、たくさん真珠が発掘されている墳墓がでてくれば、そこが実は邪馬台国だったりして・・・と思ったりもします。