こんにちは。パールビズ担当者です。
今回から少し真珠にまつわる小話、ウンチクを少々ご紹介いたします。
真珠の歴史は古く、天然の真珠が貝塚から見つかっている事例もあるなど、古くから親しまれているようです。その証拠に、日本最初の勅撰和歌集「万葉集」においても真珠が登場します。いくつかご紹介いたしましょう。
伊勢の海の
あまの島津が あはび玉
とりての後もか 恋のしげけむ
(万葉集:詠み人知らず)
ここの「あはび玉」が真珠のことをさします。
直訳すると、「伊勢の海でとれた真珠玉は手に入れたあとも、恋しく思うものである」という意味ですが、「愛しいあなたと結ばれてもなお、私はあなたを愛しく思います」という、恋の歌として詠まれているとされています。
この和歌からわかるように、すでに伊勢志摩は古代から真珠の産地だったようですが、わが宇和海も負けておりません。高知県宿毛市の宿毛貝塚(縄文時代後期)には、真珠が見つかっています(アコヤ貝は見つかっていませんが)から、宇和海もまた「真珠の産地」だったようです。あと、蛇足ですが、当時は真珠は養殖技術などありませんので「天然真珠」になります。
次回も万葉集の歌をご紹介します。
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